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 整形外科に関する話題や、病気の紹介などをこちらのページでご紹介します。
 
 
 
◆病気の紹介
8 膝
   膝はスポーツの基本動作である「走る」、「蹴る」、「ジャンプ」などで酷使される関節です。
 構造的には大腿骨(ふとももの骨)と脛骨(すねの骨)を結ぶところで、その間にはクッションの役割を果たす半月板(外側半月板と内側半月板の2つあります)があります。また、膝の内側と外側にはそれぞれ靱帯(内側側副靱帯、外側側副靱帯)があり、膝の中にも十字にクロスしている靱帯(前十字靱帯、後十字靱帯)があります。これらの靱帯は膝が前後左右に動き過ぎないように守っていますが、大きな力がかかると靱帯や半月板が傷ついたり切れてしまったりします。外力が強いと1ヶ所損傷するだけでなく、2・3ヶ所損傷(合併損傷)する場合もあります。

 スポーツが原因で起こる疾患には、スポーツ中に起こるケガ(スポーツ外傷)と、過労や使い過ぎにより徐々に傷める故障(スポーツ障害)とに分けられます。

 膝の圧痛部位がはっきりしている場合は、その部位に相当した疾患が考えられます。

 
  膝の画像
 
 
 
 
  (1)膝のスポーツ外傷(運動中に突発的に生じるケガ)

A 側副靱帯損傷(内側、外側)

 膝関節には内側と外側に靱帯があり、左右に動き過ぎないように守っています。スキーやバレーボールなどで強く膝を捻ったときに起こりやすいようです。

症状:
 膝がぐらついて頼りない不安定な感じになります。また、まっすぐに伸ばしたり、最後まで曲げようとすると痛みがあります。

検査:
 徒手検査で膝関節の動揺性を調べます。レントゲン検査やMRI検査、関節鏡検査を行うことがあります。

治療:
 膝関節が明らかにぐらついている場合や前十字靱帯などの合併損傷がある場合は手術が必要となります。
 保存療法は
RICE(R安静、I冷却、C圧迫、E挙上)療法(「掲載記事6」をご覧下さい。「掲載記事」をクリック)、湿布、薬物療法(消炎鎮痛薬)を行います。重症の場合は装具やギプスで固定を3〜5週間行い、その後支柱付きサポーターなどを使用し温熱療法、筋力増強訓練などのリハビリを行います。


  B 前十字靱帯損傷

 スポーツ中(バスケット、バレーボール、器械体操、バトミントン、柔道などで多く発生します。)、接触やジャンプの際に膝を捻って痛めることが多いようです。

症状:
 前十字靱帯が切れた時にはバキッというような断裂音を感じる事があります。ケガをした直後から歩行が困難になり、1〜2時間が経つと膝の中に血が貯まり徐々に腫れてきて、痛みと腫脹により膝が曲がらなくなります。急性期を過ぎると、膝くずれ(突然膝がガクッとなるとか、膝がずれる感じ)が起こるようになります。また、膝が不安定な感じで、急なストップや着地動作、方向転換ができなくなります。2〜3ヶ月で治ったように思えますが、くり返すうちに慢性化します。

検査:
 徒手検査で膝関節の前方への動揺性を調べます。レントゲン検査やMRI検査、関節鏡検査を行います。

治療:
 スポーツ活動や、日常生活動作で支障が著しい場合は、靱帯再建術(自分の靱帯や筋膜、人工靱帯を用いて前十字靱帯を作り直す手術)が必要になる事があります。スポーツ復帰は6ヶ月から1年くらいかかります。
 手術をしない場合は保存療法で
RICE(R安静、I冷却、C圧迫、E挙上)療法(「掲載記事6」をご覧下さい。「掲載記事」をクリック)、湿布、薬物療法(消炎鎮痛薬)、装具で固定を行います。その後、早期に温熱療法、筋力増強訓練、関節可動域訓練などのリハビリを行います。


  C 後十字靱帯損傷

 交通事故やスポーツで膝を曲げた状態ですねを強打して起こることが多いようです。

症状:
 後十字靱帯が切れた時にはバキッというような断裂音を感じる事があります。1〜2時間がたつと膝の中に血が貯まり徐々に腫れてきて、痛みと腫脹により膝が曲がらなくなることがあります。急性期を過ぎると日常生活動作ではしゃがみ込む動作や正座など深く膝を曲げる動作以外は不自由しなくなります。

検査:
 徒手検査で膝関節の後方への動揺性を調べます。レントゲン検査やMRI検査、関節鏡検査を行います。

治療:
 後十字靱帯損傷の単独損傷の場合は手術をしないことが多いようです。
手術をしない場合は保存療法で
RICE(R安静、I冷却、C圧迫、E挙上)療法(「掲載記事6」をご覧下さい。「掲載記事」をクリック)、湿布、薬物療法(消炎鎮痛薬)、装具で固定を行います。その後、早期に温熱療法、筋力増強訓練、関節可動域訓練などのリハビリを行います。
 スポーツ活動で不安定性が問題となる場合は、靱帯再建術(自分の靱帯や筋膜、人工靱帯を用いて前十字靱帯を作り直す手術)が必要になる事があります。


半月板損傷画像
半月板損傷
正常画像
正常
  D 半月板損傷(内側、外側)

 スポーツによる膝のケガの中で比較的多いケガで、半月板損傷に靱帯損傷を伴うことがよくあります。バスケットボール、バレーボール、体操、柔道、サッカーなどの膝に捻りが生じるスポーツで起こります。

症状:
 膝の痛み(内側半月板損傷であれば内側)、時に膝の中でコリッという音がしたり、何かはさまった感じで膝が伸ばしにくくなったり、関節の中に水が貯まったりすることがあります。

検査:
 徒手検査、レントゲン検査やMRI検査、関節鏡検査、関節造影などを行います。

治療:
 保存療法ではRICE(R安静、I冷却、C圧迫、E挙上)療法(「掲載記事6」をご覧下さい。「掲載記事」をクリック)、湿布、薬物療法(消炎鎮痛薬)、装具で固定を行います。その後、早期に温熱療法、筋力増強訓練、関節可動域訓練などのリハビリを行います。
 手術療法では半月板を切除したり、縫合(縫い合わせること)することもあります。
 
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